浮気・不倫をされた時の怒りは相当なもの。だからと言って、怒りに任せて暴力に走ってしまえば傷害罪で逮捕される可能性もありますので、自分自身が損をする羽目になります。
また、どうしても許せないからといって復讐代行などを利用して復讐を依頼する行為は、非常に危険ですのでやめましょう。
そこで、合法的にできる復讐、不倫をしたことを後悔させる方法についてご紹介します。
優しくして罪悪感を抱かせる
不倫をした相手に対して優しくして罪悪感を抱かせる報復方法です。
ある程度の背徳心のある人なら、こちらが優しくしていると、相手の心の中では罪悪感が膨れていき、悪いことをしたなとか、やっぱり家庭が一番だとか、これ以上あなたを悲しませたくないといった心境になるでしょう。比較的初期の不倫、出来心の浮気などの場合に効果がありそうです。
不倫をした相手に優しくなんてできないと思いますが、不倫の原因が夫婦間の不満からだった場合、相手に優しくすることで自分の評価を上げ、さらに優しくされればされるほど罪悪感も抱きやすくなり、雨降って地固まる夫婦となれるはずです。
女性の場合だと、常に笑顔でいて、食事の際には一品増やしたり、夜にマッサージをしてあげたり、健気な妻を演じましょう。男性の場合だと、家事や育児に積極的に参加したり、常に相手を労わるようにして、妻をひとりの女性として扱うなど、頼れる夫を演じましょう。
完璧な妻・夫を演じていれば、相手に罪悪感を与えるだけでなく、もし配偶者がまた不倫をしてしまった場合にも、周りを味方につけることができます。
ただしこの方法は、相手が不倫をしたことに罪悪感を感じている場合しか効果はありません。不倫をしたことに罪悪感を感じていない人もいるので、相手によっては効果は期待できないでしょう。
慰謝料を請求する
何と言っても経済的な制裁として、金銭を請求するのが一番一般的な報復のやり方です。お金だけでは怒りが治まらない!という気持ちもわかりますが、お金は実生活に直接影響する一番実質的なものです。実際にお金がないと何もできないですし、生活するにも困ります。
慰謝料の金額は、婚姻期間、不倫の交際期間や不貞の回数、交際相手の社会的地位や子供の有無など、状況によって判断されます。
慰謝料は不倫によって離婚した場合と、しなかった場合によっても変わってきますが、一般的な慰謝料の相場は100万円から300万程度までが多く、悪質であればあるほど慰謝料が高くなるようです。
例えば、以前にも不倫をしていて、もう二度と裏切らないと約束したにも関わらず、約束を破って再び浮気・不倫をした場合は、悪質と判断され慰謝料の増額要因となるようです。
離婚しなかった場合は慰謝料は低くなり、数十万からが一般的のようです。
ただし、慰謝料を請求する場合、相手(配偶者、もしくは不倫相手)が素直に応じなければ裁判になりますので、不貞の事実(肉体関係)があったことが証明できなければ不利になります。逆に証拠がほとんど無く起訴を起こした場合、名誉毀損で逆に訴えられることもありますので、慰謝料を請求する場合は、必ず不貞の証拠を手に入れておきましょう。
裁判などはせずに示談で解決したいのであれば、お金はかかりますが弁護士に依頼した方が良いでしょう。しかし示談で慰謝料を請求しても、支払われなくなることも多いようですので、確実に慰謝料を取りたい場合は裁判まで行った方が良いでしょう。
請求する相手は、不貞をした配偶者と不倫相手の両方に請求することはできますが、裁判所で慰謝料の金額が決められた場合、双方で総額いくらとなるので、両方から慰謝料を二重に取ることはできません。
例えば、慰謝料300万円の判定が出た場合、責任の重さによって比重は変わりますが、配偶者から200万、不倫相手から100万といったような支払いになります。もし不倫相手に慰謝料を満額すでに支払ってもらった場合、あとから配偶者からも別に慰謝料をもらうということはできません。
離婚する
離婚するとなると、今まで当たり前にあった生活が全て無くなり、しかも大切なあなたを失うのですから、相手にとっては辛いこととなるはずでしょう。
離婚するとなると、法的&精神的な部分でもいろいろと労力がかかります。金銭的な面では財産分与、子供がいたら養育費、さらに慰謝料の支払いも請求されるわけですから、こんなことなら浮気なんてしなければよかったと後悔する可能性が高いでしょう。
さらに、不倫をした配偶者とは別れて別の人と幸せになれば、不倫をした後悔をさら倍増させることができます。特に男性は、自分と付き合った、もしくは結婚した相手は自分の所有物のような感覚ですので、自分のものだった彼女が別の相手と幸せになることは、屈辱に感じるようです。
ただし離婚するとなると、両家の家族も巻き込み、子供がいる場合は子供にも辛い思いをさせてしまいます。あなたも相手を失うことにもなりますので、報復のためだけに別れるのはおすすめしません。夫婦関係をやり直したいのであれば、いくら悔しくても我慢して離婚は思いとどまりましょう。
また、相手が不倫相手と一緒になりたいがために自分と別れたいと言っている場合には報復にもなりません。相手にとってはむしろ喜ばしいことになってしまうので、その場合は離婚しない方が相手にとっては痛手なはずですので、相手がどうしたいのか、今後の状況によって慎重に決めましょう。
両親に報告する
不倫の問題は家族の問題でもあるので、報復の一つとして不倫した側(配偶者)の両親に報告する人も多いようです。特に親には逆らえないようなタイプの人にはとても効果があります。
不倫は社会的にモラルの低い行為、恥ずべき行為ですので、モラルに厳しかったり世間体を気にするような堅い職業のご両親の場合、不倫をした自分の子供に幻滅し、最大限叱ってくれるでしょう。
またご両親が本人に釘を打ってくれるので、浮気・不倫再発の防止にもなります。
不倫をした側は、家族という本来なら味方になってくれるはずの人たちから軽蔑され、ことあるごとに不倫したことをなじられ、肩身の狭い思いをすることでしょう。最悪の場合は親子の縁を切られるということにもなるのではないでしょうか。
ただしご両親に報告した場合、夫婦間だけで解決するよりも事が大きくなりますので、夫婦関係の修復をしていこうとする場合、両親に告げ口をしたとして夫婦間の溝になる可能性もあるので、よく考えて実行しましょう。
会社・職場に報告する
浮気、特に不倫は社会的にも印象が悪く、会社に不倫していたことがバレると、世間体が悪いことこの上なしです。上司や同僚から白い目で見られ、ことあるごとに噂され、社会的信用も地に落ちます。ある程度の地位にある人でも、それまで積み上げてきた立場が無くなり、信頼は崩れ落ちるでしょう。
会社としても、もし社内の人間が不倫をしていた事実が取引先にも伝わってしまった場合、会社の信用も失ってしまうので、何らかの制裁を受けることは必至でしょう。
特に社内不倫だった場合は最悪です。事実関係を確認された上で、左遷や降格、減給などの制裁は免れないでしょう。最悪の場合は解雇ということにもなるのではないでしょうか。
社会的に制裁できるので、気持ち的にはスッキリするかもしれませんが、離婚しないのであれば、怒りに任せて職場に暴露してしまうのは昇進などにも影響する可能性があるのでおすすめしません。しかも不倫が原因で仕事を解雇された場合、自身の今後の生活にも支障が出てしまいます。
不倫を職場に報告するのはかなりの社会的制裁となるので、夫婦関係の修復を考えている場合はやめておいたほうが良いかもしれません。