今回は英司さん(仮名)当時33歳。妻の浮気が原因で離婚となった体験談とその後をご紹介します。
浮気を疑い始めたきっかけ
英司さんは、6年付き合って結婚した妻・静江さん(仮名)がいました。両親とも仲良くしてくれる彼女でしたが、派手好きでよく友人と外出していたそうです。
そんなある日、英司さんは偶然、妻が自分の友達と隠れて合っているところを目撃してしまったのです。一瞬でしたが、間違うハズはありませんでした。
妻はその日、友人(女性)と食事に行くと言っていたのですが、まさか自分の友人(男性)と会っているとは思ってもいなかったそうです。
相手の男性は、英司さんを含め、仲間内で知り合いだったそうですが、彼らが特別仲が良かった雰囲気はありませんでした。
それから彼は妻が信じられなくなり、妻・静江さんに浮気を問いただします。
もちろん妻は浮気を正直に言うはずがありません。それからはケンカの絶えない日々が続きました。
元々妻は虚言壁の傾向があったらしく、本領発揮とばかりにペラペラと平気でウソを付くことに対して、英司さんは驚きとともに嫌悪感すら抱いたといいます。つじつまが合わないこともあり、ウソを付いているということは何となく分かったそうです。
さらにこちらが疑うたびに、妻からは「証拠が無いのに疑うなんてひどい」「自分のことが信じられないのか」などと言われたそうです。
証拠がない!
確かに証拠はありませんでした。いくつか怪しいメールは見つけましたが、どれも仲の良い友人同士なら交わすようなメール内容だったので、証拠というには乏しかったのです。
しかもメールを見たことを妻に知られると「そんなことする人だと思わなかった」と言われ、なぜか英司さんの立場がどんどん悪くなりました。
ついには別れ話を切り出しますが、妻は「疑われるなんて私は被害者だ」と言いながらも、離婚には応じてくれませんでした。
英司さんの愛情はどんどん冷めていきましたが、長く付き合って結婚しているので、妻に対しては情もあります。
しかし、毎日ケンカばかりが続き、良くなる兆しは全くなかったそうです。相手を信じようとしても、一度崩れた信頼はなかなか回復することができませんでした。
精神的にも追い詰められ、ついに強制的に別れることを決意しました。
手切れ金を渡して和解?離婚
結局、英司さんは妻と別れるまで1年以上かかりました。
ケンカばかりの毎日に疲れ果てていた為、慰謝料はもらわず、手切れ金として2人で住んでいた家を渡して、何とか別れたそうです。子供がいなかったのがせめてもの救いだったそうです。
英司さんは言います。
「相手が浮気をしたのに、別れたときに家を渡してまで別れたのは損したと言われるかもしれない。しかしお金の問題ではない。あの時は本当に毎日が地獄だった。普段あまり怒らない性格なのに、毎日怒っているせいかストレスがたまり、酒の量も増えていた。
今思うと、感情的に問い詰めたりせず、戦略的に浮気の証拠を集めればよかった。証拠が無かったため、相手を説得するのと同時に、自分自身を説得するのに1年もかかってしまった。もし決定的な証拠が手元にあったならば、もっと早くに離婚できていたかもしれない。」
今では、その後に出会った女性と結婚し、幸せに暮らしているそうです。
「今の奥さんは自分に絶対ウソはつかない。愛されている実感もあり、とても幸せです。」
ちなみに、浮気相手となった友人とは、その後疎遠になっているそうです。