不倫をするような独身女性は非難を浴びますが、中には相手から独身だと騙されて不倫をしてしまったという人もいます。
今回はユキさん(仮名)当時29歳が独身だと騙されて付き合ってしまった体験談と、どのようにして彼の嘘を暴いたか、その方法をご紹介します。
出会ったきっかけはSNS
ユキさんが彼アキラさん(仮名)と出会ったのは、ストレスで会社を辞めたあとでした。ずっと仕事ばかりしていたので、次の仕事を探すまで少しゆっくりしようと思っていました。またこの機会に英語でも習おうかと、英会話やSNSの英語コミュニティーに参加しはじめました。
そのコミュニティーの中で知り合ったのがアキラさんです。SNS上でメッセージのやり取りを続けていましたが、話が盛り上がり、実際に会うことになりました。
アキラさんは自営でアパレルの仕事をしているようで、平日の日中でも割と時間の都合がつくらしく、2人で会ったのは平日の昼間。待ち合わせをしておしゃれなカフェへ向かいました。
当初は英語の勉強会を兼ねて会う約束をしていましたが、実際に会ったアキラさんは見た目もユキさんのタイプで、彼女もいないということで、恋愛関係になるのに時間はかかりませんでした。
それから何回かデートを重ね、2人は付き合うことになりました。
デートは決まって平日昼間!?
「付き合い始めて少し経ってから、何かおかしいなと感じ始めました。彼と会うのはいつも平日昼間、しかも夕方になると必ず家に帰ってします。週末にデートする予定も何回かあったのですが、それらは毎回色々な理由をつけて全てドタキャンされていました。」
これらの状況は、まるで既婚者、もしくは誰か一緒に住んでいる相手がいるのではないか。ユキさんは不審に思って、アキラさんに問いただしましたが、何かと理由をつけてごまかされます。
怪しいと思い始めると、どれも怪しく見えて来るものです。
デートもいつもユキさんの家か、近所の公園、ファミレスなど、お金のかからないところばかりだったそうです。「これもお小遣いをもらっている既婚者だからお金があまり使えないのか?と疑ってしまいます。」
さらに、お互いに一人暮らしのはずですが、毎回アキラさんがユキさんの家に来て、アキラさんの家には行ったことがないのです。家に遊びに行っていいかと聞いても、今いとこが来ていて家には呼べないと言われたそうです。
ユキさんは、もしアキラさんが既婚者だった場合、いくら好きでも別れようと考えていましたが、それにしても証拠がありません。
いくら問いただしても、「ただの被害妄想」だと言われ、「お互いに好き同士で付き合っているのに、何が不満なのか」と逆ギレされます。
それでもアキラさんの家に行ったり、休日にデートが成立することはありませんでした。
「さらにこのタイミングで、なんと家賃の少しお金が足りないからお金を貸して欲しいと言われました。その理由が「そんなに疑うなら、お金の貸し借りをして、きちんと返すところを見たら信用されると思った」と言われましたが、明らかにおかしいです。普通の常識を持ち合わせた人だと、そんな発想になることさえないはずですよね。」
ユキさんはさすがに頭にきてしばらく連絡を取るのを控えるようになりました。
出るわ出るわ嘘の嵐!
しばらく連絡を控えていたユキさんでしたが、しばらくしてアキラさんの方から連絡があり、お金の件は謝られ、なんとなく元に戻ってしまったそうです。
しかし既婚者かもしれないという疑惑は消えません。
「疑うなら調べてみればいい。」と言われたので、ユキさんはできる限り調べてみることにしたそうです。
まず彼の名前をインターネットで検索。しかし同姓同名は出てくるものの、彼の情報はでてきません。Facebookでも調べてみましたが、Facebookはやっていないと言われていたので、やはりいくら調べても出てきません。
そこで、知り合った当時交換したメールアドレスを使って検索することに。インターネットで検索しても何も出てきませんでしたが、Facebookの検索欄にメールアドレスを入力すると、なんと苗字が同じで名前が違う人物がヒットしたそうです。しかもその人物の写真は、アキラさんにそっくりだったのです。
動悸を抑えながら恐る恐るページを開いてみると、最近はあまり更新されていませんでしたが、過去の写真を見ると紛れもなくアキラさんだったのです。
過去の投稿までさかのぼって見てみると、4年前くらいに頻繁に特定の女性と一緒に写っている写真を発見。投稿内容を見る限り、その女性は長年の彼女か妻の可能性が高いようでした。
彼女とは去年別れたと言っていたそうで、現在もその相手と付き合っているのか(もしくは結婚しているのか)わかりませんが、この時点で、ユキさんに教えていた名前は偽名だということが判明。
さらに念のため、アキラさんの本名をインターネットでも検索してみることに。すると別のSNSが引っかかり、ページを開けると、そこにはアキラさんの写真が使われたプロフィール写真が表示されました。
ここのプロフィールにはアキラさんの年齢は38歳とありましたが、ユキさんが聞いていた年齢は31歳のはずでした。
さらに頻繁に子供の写真が投稿されていたそうです。本人の子供かどうかはわからなかったそうですが、頻度からみて本人の子供の可能性が高いように感じたそうです。
既婚者かどうかだけでなく、名前も偽名、年齢も詐称、子供もいるかもしれない。ユキさんはもう何を信じていいかわかりませんでした。
「調べてみろと言われて調べて見たら、まんまと嘘が判明しました。偽名だから、どんなに調べられてもわからないと思ったのでしょうか。もちろんネットの情報の方が正しいとは限りませんが、総合的に判断しても、アキラさんが嘘をついている可能性の方が明らかに高いと感じました。」
それでも嘘を認めない強者
ユキさんはアキラさんに、嘘をついているのは知っているから、全部正直に話して欲しいと問いただしました。しかし、もちろん本当のことを言うはずがありません。
そこで「調べてみたら?」と言われたので調べてみたと言い、ネットで見つけた証拠を全部見せることにしました。
Facebookは最初知らないととぼけていたようですが、ページを見せたらしぶしぶ本人だと認めたようです。しかし、名前の件は改名して今の名前になった、Facebookは昔の名前などと言うのです。
さらに別のSNSでの年齢の件も、自分はこんなの登録した覚えがない、誰かが勝手に個人情報を盗んで登録したんだ!自分は被害者だ、と言うのです。
改名したとか、誰かが登録したとか、ありえないほどの嘘を平気でつく・・・。認めてしまったら終わりだと思っているのでしょうか。ここまで嘘がバレているのに、嘘をついたことを認めないのもすごいです。
それ以前にも思い起こせば、明らかに怪しい瞬間もあったそうです。
ユキさんたちは普段はあだ名で呼びあっていたのを、一度下の名前を呼び捨てで呼んだ時「誰それ?」と言われたことがあったそうです。自分の名前でしょ?というと、「あまり名前で呼ばれないから慣れないんだ。」などと、よくわからないことを言われたそうです。これも偽名だったから名前に反応できなかったのでしょう。
さらにアキラさんの右手の中指には指輪があったのですが、一度見た時に左手の薬指にその指輪がはめてあり、それを指摘したら、この指輪は祖父の形見で、指輪を一箇所にはめておくと跡がつくから、いつもいろんなところに動かしてはめているんだと言われたそうです。これも指輪を別の指にはめ直すのを忘れていた言い訳だったのでしょう。
今思えば、そんな言い訳にごまかされていたのはありえないと思いますが、恋は盲目とでもいうのでしょうか。当時はそんなこともあるかもと信じてしまっていたようです。
すでにユキさんの中では、そんな嘘を信じられるほどアキラさんに対しての信用は無くなっていました。もう既婚者かどうかという問題ではなく、本人が嘘を認めなくても、ここまで平気で嘘をつける人と今後もやっていく自信はありませんでした。
ユキさんは、自分はもう信じられないからとアキラさんに別れを告げました。
思い出すらも台無しにする男
ユキさんは、今回のことは辛いけど仕方のない別れだと思い、それでも良い思い出にしようと、これ以上追求せず、「信用できないから」とキッパリと別れを告げました。
しかしアキラさんは別れを認めません。
何度もしつこく電話をかけてきては、「自分は嘘はついていないのに疑いすぎだ」とか「別れるなんてできない」などと言ってユキさんを困らせます。電話を取らないと永遠とかけ続け、電話番号を拒否しても、今度は本人の携帯からではない誰かの電話を使ってまで電話をかけてきたそうです。
さらに、ユキさんが家に遊びに行きたいと言っていた時は拒否していたくせに、今さら家に招待したいと誘ってきたり、貸したDVDを返して欲しいなどと言って、ユキさんの家にいきなり訪ねてくるなど、ストーカーのような行動をするようになりました。
こうなってくるともう信用できないという問題だけではなく、ユキさんは正直気持ち悪くなり、携帯電話の番号も変えて、さらに家の場所も知られているので逃げるように引越しまでして、ようやく縁を切ることができたそうです。
アキラさんのことは状況証拠から既婚者だと確信していたそうですが、決定的な証拠はなく、結局自白はしませんでしたが、それ以前に信用できない相手だとわかって別れを決めたようです。
もし本当に既婚者だったとしたら、何かあった場合に不利になるのはユキさんの方です。さらに極度の嘘つき、ストーカー行為など、普通の人ならあり得ないようなおかしい行動をするような人だったので、早くに別れられて良かったのではないでしょうか。
それにしてもアキラさんは、自分は嘘をついていたくせにそれを認めず、別れることも認めず、自分の都合の良いような付き合い方しかできない、典型的なモラハラ男だったようですね。振られるとなると我慢ができなかったのでしょうか。
最初に出会ったSNSも、本当は英語の勉強などしていなく、ただの出会い系サイトのように利用していたのでしょう。
今ユキさんは、その後に出会った男性と恋愛し、結婚して子供も生まれ幸せな生活を送っているそうです。
「あの時別れられて本当に良かったです。こんな男と付き合っていたら自分が不幸になるのは目に見えています。いくら感情的に未練があっても、逃げなければいけない相手もいます。もし同じように付き合っている彼氏が既婚者・ダメ男・浮気者といったような人は、自分の幸せを考えて早めに見切りをつけて別れた方がいいと思います。」